インフォメーション

スタッフブログ 2019/04/14

本の紹介 自然流「日本酒読本」

経理 福田です。

 

2019年度の新潟県美術展覧会(県展)審査員の北井一夫先生について調べていたら、面白い本と出会いました。

文章は福田克彦さん、写真が北井先生です。

タイトルどおり、日本酒の本なのですが。

出てくる写真が日本酒の製造工程だけでなく、鳥や虫、カエルなどの写真が見開きで使われています。

 

文中に「酒って米とか水とか、要するに自然からできているんだから、水のある風景とか昆虫なんかの写真をうんと撮ろうと思ってるんだ」という北井先生のセリフがあります(本文144p)。

実際、酒と関係のないはずの写真が、本の雰囲気に合っています。

 

本文は小さな蔵での日本酒作りのリポートです。

出版年が1992年とやや古いのですが、杜氏と蔵の関係、水の重要性、酒米についての解説など、読みごたえあります。

著者の福田さんと北井先生は日本酒の知識がほとんどない状態から、ご自分で取材していきました。

そのため日本酒に知識のない人にも、分かりやすくかつ丁寧に書かれています。

また、酒作りに関わる人々に尊敬の念が込められており、読み終えたあと、気持ちがよくなりました。

 

圧巻は「なぜ、多くの蔵が杜氏を地元ではなく、よそから招聘するのか」の理由の発見です。

ここに行き着くまでの取材と考察は、文化人類学のフィールドワークのようで、ワクワクしました。

 

そして、時々北井先生との会話や撮影の様子が描かれていて、それがまた良いのです。

写真と文章が一体となっていて、楽しい本でした。

 

よろしかったらぜひご一読ください。

福田克彦 北井一夫 自然流「日本酒」読本 農山漁村文化協会

 

« スタッフブログ一覧に戻る »
 
▲ページトップへ